※AI生成のイメージ画像です。新型MT-125の実車写真ではなく、外観・細部は実車と異なります。
情報確認日:2026年11月2日/本記事は主に欧州向け2027年モデルについて解説しています。
「125ccでも、見た目と装備にはこだわりたい」。そんな人が注目したいのが、ヤマハの新型MT-125(2027年モデル)です。
ヤマハ欧州が公開した新型は、MTシリーズらしい鋭いフロントフェイスやタンク、シートのデザインを刷新。VVA搭載エンジンや、スマートフォンとつながる5インチTFTメーターを備えています。
ただし、5インチTFTやナビ機能は2027年モデルで初めて搭載された装備ではありません。また、欧州での発表と日本での発売は別の話です。今回は「どこが変わったのか」「日常で使うなら何を確認したいか」を整理します。
先に押さえたいポイント
- 2027年モデルは、タンク・シート・フロントまわりなどのデザイン刷新が中心。
- 5インチTFTとMyRideによるナビ機能は、従来の欧州仕様からの継続装備。
- 公表燃費の換算値と、一般道での実燃費は分けて考える。
- 日本向けの2027年モデルの発売日・価格は、今回確認した公式情報では確認できていません。
EICMA 2026に先立ち公開された新型MT-125
ヤマハ欧州の公式ニュースには、2026年10月20日付で次世代MT-125が掲載されています。EICMAの開幕当日に初めて情報が出るモデルというより、開催前に姿が明らかになった2027年モデルとして捉えると分かりやすいでしょう。
EICMA 2026は、イタリア・ミラノのRho-Fieraで11月3〜8日に開催予定です。11月3・4日はプレス・業界関係者向け、一般公開は11月5〜8日となっています。現地での見学を考えている人は、一般公開日との違いに注意してください。
出典:ヤマハ欧州・新型MT-125公式発表/EICMA公式・開催案内
新しくなったのは?MTらしさを強めた外観に注目
2027年モデルで目を引くのは、シャープなフロントまわりと、すっきりした車体のシルエットです。造形を見直したタンクと新しいシート、MTロゴが見えるスモーク調のサイドパネルなどにより、上位のMTシリーズとつながる印象が強まりました。
フロントには刃のような形のLEDライトを採用し、ウインカーも更新。スモーク仕上げの透明フロントマスクも特徴です。単純な色替えだけでなく、車体の表情を変えるアップデートといえます。
欧州向けのカラーには、新色Redline Whiteが加わります。ほかにIce Storm、Icon Blue、Tech Blackが案内されています。日本での販売色を示すものではありません。
5インチTFTとスマホ連携は便利。ただし「新採用」ではない
メーターには5インチのフルカラーTFTディスプレイを採用。MyRideアプリを介したスマートフォン連携と、曲がる方向などを順番に案内するターンバイターンナビゲーションに対応しています。
地図全体を表示する一般的なスマートフォンのナビ画面とは、表示方式が異なります。着信やメッセージの通知、音楽関連の表示なども含め、利用できる機能や条件は、対象地域・アプリ・スマートフォンとの組み合わせを確認したいところです。
ここで注意したいのが、年式による違いです。ヤマハの2025年モデル向け公式案内では、すでにMT-125のTFTメーターでターンバイターンナビが利用できることが説明されています。2026年モデルの公式資料にも5インチTFTとスマホ連携の記載があります。
したがって、「2027年モデルで初めてナビ付き5インチTFTを採用した」とは書けません。新型の魅力を考える際は、外観の変更と継続装備を分けて見ることが大切です。目的地の設定などは停車中に行い、走行中は画面を注視しないようにしましょう。
出典:ヤマハ欧州・2025年モデル更新情報/MT-125・2026年モデル公式資料(PDF)
VVAエンジンとA&Sクラッチで、125ccの走りを楽しむ
エンジンはVVA(可変バルブ機構)を備えた、水冷・4ストローク・SOHC・4バルブ単気筒。回転域に応じて吸気側のカムを切り替え、低中回転域と高回転域の特性を両立する仕組みです。
欧州公式の2027年モデル製品ページでは、最高出力11.0kW(15PS)/10,000rpm、最大トルク11.5N・m/8,000rpm、6速トランスミッションが案内されています。
アシスト&スリッパー(A&S)クラッチも注目装備です。クラッチ操作の負担を軽減するとともに、シフトダウン時に後輪へ伝わる急なバックトルクを抑える働きがあります。ただし、操作感は実車で確認したい部分。「極めて軽い」「絶対に後輪が滑らない」といった保証にはつながりません。
前後17インチの足回りと810mmのシート高
車体にはデルタボックス系のフレーム、アルミ製スイングアーム、41mm径の倒立フロントフォークを採用。前後17インチの足回りも、スポーツバイクらしい構成です。
こうした装備はMT-125の魅力ですが、装備名だけで「他車より必ず安定する」「誰でも速く走れる」とは判断できません。乗り心地や扱いやすさは、路面、タイヤ、乗車姿勢などによっても変わります。
シート高は欧州仕様で810mm。125ccという排気量だけを見て、足つきがよいと考えないほうがよいでしょう。体格やシート幅、サスペンションの沈み込みによって、実際の足の届き方は変わります。
- 普段使う靴で、片足をしっかり接地できるか。
- ハンドルを切った状態でも車体を支えやすいか。
- 押し歩きや駐輪場からの出し入れに無理がないか。
購入を考えるなら、跨ったときの印象に加えて、こうした低速時・停車時の扱いやすさも確認したいところです。
燃費50km/L?公表値と実燃費は分けて確認
欧州公式の2027年モデル製品ページに掲載されている燃料消費量は2.0L/100kmです。これは距離あたりの燃料消費量を示す表記で、単純に換算すると50km/Lになります。
ただし、これは公表値を換算した数字です。一般ユーザーが実際に走って測定した「実燃費50km/L」という意味ではありません。信号待ち、渋滞、短距離走行、坂道、気温などで燃費は変わります。2027年モデルの実測結果を確認できていないため、本記事では「実燃費45〜50km/L」とは断定しません。
エンジン・装備・燃料消費量の参照:ヤマハ欧州・MT-125 2027年モデル製品情報
日本で発売される?国内価格の読み違いに注意
2026年11月2日時点で今回確認したヤマハ公式情報からは、日本向け2027年モデルの発売日・価格は確認できていません。国内導入を期待したくなるモデルですが、欧州発表をそのまま日本での発売決定と受け取ることはできません。
なお、ヤマハ国内サイトに掲載されている従来型MT-125は「生産終了モデル」と案内されています。同ページのメーカー希望小売価格49万5,000円(税込)は従来の国内モデルの価格であり、今回発表された欧州向け2027年モデルの国内価格ではありません。在庫状況は販売店への確認が必要です。
また、従来の国内MT-125は新基準原付には該当せず、原付免許や普通自動車免許だけでは運転できません。マニュアル車なので、運転にはAT限定ではない小型限定普通二輪免許以上が必要です。「125ccなら普通免許で乗れる」という理解は避けましょう。
出典:ヤマハ国内・MT-125製品概要/国内モデルの価格・仕様と免許に関する注意書き
MT-125から見える、125ccスポーツの楽しみ方
新型MT-125から感じるのは、125ccクラスでも、走る楽しさに加えてデザインやスマホ連携まで選ぶ理由になっていることです。これはMT-125を見ての筆者の考察であり、市場全体の販売動向を示すものではありません。
通勤のしやすさを重視するなら、燃費だけでなく足つきや荷物の積み方も大切。一方、休日にギア操作を楽しみたい人には、6速ミッションやスポーツバイクらしい車体構成が気になるポイントになるでしょう。
新デザインに惹かれたら、まずは日本向けの正式発表を確認すること。そして、国内導入された場合には、仕様と価格、実車での足つきまで見て選びたい一台です。
※本記事は試乗レビューではなく、公開資料をもとにした解説です。海外仕様と日本仕様では装備・諸元・アプリ機能などが異なる場合があります。発表内容や販売状況は変更される可能性があるため、購入時はメーカー・販売店の最新情報をご確認ください。