【2026年】新型シグナスXは通勤にどう?グリファスからの変更点とPCX・NMAXを比較

新型シグナスXの通勤性能と、グリファスからの変更点、PCX・NMAXとの比較を紹介するアイキャッチ

※AI生成のイメージ画像です。実車の外観・細部とは異なる場合があります。

情報確認日:2026年10月28日
本記事は、日本国内仕様の標準モデルを対象に、メーカー公表情報から特徴と選び方を整理しています。 筆者による試乗・実燃費測定のレビューではありません。 海外仕様、限定仕様、PCX160・NMAX155とは区別しています。

「毎日の通勤は便利にしたい。でも、移動だけで終わらない、走る楽しさも欲しい」

そんな125ccスクーター選びで注目したいのが、 2026年5月22日に発売されたヤマハの新型シグナスXです。 シグナス グリファスから名前を変えただけでなく、 駆動系や車体、日常装備を見直したモデルとして登場しました。

結論からいうと、 フラットな足元とスポーティな車体を好み、通勤での扱いやすさにもこだわる人にとって、有力な候補です。 一方、ABSを必須条件にするなら、PCXやNMAXとの違いを確認する必要があります。

この記事では、新型で変わった点、価格・燃費・収納の比較、 購入前に確認したい注意点を詳しく解説します。

1.新型シグナスXの価格・基本スペック

メーカー希望小売価格は389,400円(税込)。 登録費用や保険料などは別途必要です。 ここで紹介するのは標準モデルで、限定仕様のSPECIAL EDITIONとは区別しています。

項目 新型シグナスX・国内仕様
発売日2026年5月22日
メーカー希望小売価格389,400円(税込)
認定型式8BJ-SEM5J
エンジン124cc・水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
最高出力9.0kW[12PS]/8,000rpm
最大トルク11N・m[1.1kgf・m]/6,000rpm
全長×全幅×全高1,865×715×1,125mm
シート高785mm
車両重量126kg
燃料タンク容量6.1L
WMTCモード燃費41.9km/L(クラス1・1名乗車)
シート下収納約28L
ブレーキ前後ディスク・UBS
運転補助機能TCS搭載/ABS非装備

出典: ヤマハ公式・価格と仕様、 機能・装備。 燃費は所定条件での公表値であり、実際の燃費を保証するものではありません。

標準モデルのカラーはブルー、ホワイト、マットダークグレーの3色。 見た目の好みに加え、汚れの目立ち方や普段のウェアとの組み合わせも、 実車で確認したいところです。

2.グリファスから何が変わった?新旧比較

比較項目 グリファス
2025年国内仕様
新型シグナスX
2026年国内仕様
最高出力/最大トルク12PS/11N・m12PS/11N・m
駆動系従来のCVT設定CVT設定を見直し
トラクションコントロールなしあり
全長/全幅1,935mm/690mm1,865mm/715mm
車両重量125kg126kg
シート高785mm785mm・先端形状を変更
前輪タイヤ120/70-12110/70-12
前輪ディスク径245mm267mm
シート下収納約28L約28L・内部空間を見直し
USB端子Type-AType-C・QC3.0対応
WMTCモード燃費44.5km/L41.9km/L

出典: 新型シグナスX発表資料、 グリファスの仕様、 グリファスの装備。

新型は最高出力の数字を大きく増やしたモデルではありません。 同じ12PSでも、動力の伝え方や車体の扱い方、毎日使う装備に手が入っているのがポイントです。

寸法にも注目しましょう。全長は70mm短くなりましたが、全幅は25mm広がっています。 「コンパクトになったから、どの駐輪場でも楽になる」とは限りません。 自宅の通路や隣の車両との間隔は、長さと幅の両方で確認してください。

3.走りの進化は、VVAだけでなくCVTと足回りに注目

CVTの調整が発進や再加速の感覚に関わる

新型は水冷BLUE COREエンジンとVVAを採用。 VVAは6,000rpmで吸気側のカム特性を切り替える仕組みです。 今回は、このエンジンに組み合わせるCVTの設定も見直されています。

CVTは、エンジンの回転とタイヤの回転をつなぐ無段変速機です。 最高出力が同じでも、どの回転域を使いながら加速するかによって、 乗り手の感じる反応は変わります。

ヤマハの開発者記事では、ウェイトローラーを11gから9gへ変更し、 クラッチも調整したと説明されています。 これは新型の純正設定の説明であり、 旧型の部品を同じ重さに交換すれば新型と同じ性能になるという意味ではありません。

通勤で確認したいのは、穏やかに発進しやすいか、 減速後に自然に速度を戻せるか、上り坂で扱いやすいか。 「PCXより絶対に速い」といった順位は、同条件の実測なしには判断できません。

フレーム・タイヤ・サスペンションはセットで考える

新型はフレームの縦剛性を旧型比で約19%高め、 前輪タイヤを細くする一方、サスペンションも変更しています。 リア側のバネは柔らかい方向へ見直されています。

これらから読み取れる開発の狙いは、 車体全体で軽快さと落ち着きを組み合わせることです。 剛性が19%上がったから曲がりやすさも19%増す、という意味ではありません。

乗り心地は体重、空気圧、路面、着座位置でも変わります。 試乗できる場合は、普段の通勤路に近い段差や低速の曲がり角での感触も確認したいところです。

出典: ヤマハ・新型シグナスX開発者インタビュー「走りの進化編」

4.TCS追加は魅力。ただしABSとは役割が違う

新型シグナスXは、加速時に後輪が空転する傾向を抑える トラクションコントロールシステム(TCS)を搭載しています。 一方、国内仕様のブレーキはUBSで、ABSは装備されていません。

機能 主な役割 新型シグナスX
TCS加速時の後輪の空転を抑制搭載
UBS左レバー操作時に前後へ制動力を配分搭載
ABSブレーキ時の車輪ロックを抑制非装備

TCSは、急ブレーキ時のロックを抑えるABSの代わりにはなりません。 前輪ディスクの大径化も、ABS追加とは別の変更です。 また、どの補助機能もすべてのスリップや転倒を防ぐものではありません。

雨の日も通勤する人は、駆動力制御だけでなくブレーキの補助機能まで比較しましょう。 海外仕様の紹介動画や並行輸入車の販売情報を、国内仕様と混同しないことも大切です。

5.フラットフロアと収納は日常でどう役立つ?

足元の形状は、乗り降りのしやすさで評価する

シグナスXの特徴の一つはフラットフロア。 新型では足元や膝まわりの空間、シート先端の形状も見直されています。

コンビニに立ち寄る、駐輪場で乗り降りする、レインウェアを着て跨がる。 通勤ではこうした動作を繰り返すため、足元の使いやすさは大切な比較軸になります。

フロアが平らでも、自由な荷台になるわけではありません。 荷物で足やハンドル操作を妨げないことが前提です。 積載は購入車両の取扱説明書に従い、 旧型のフック耐荷重などをそのまま新型へ当てはめないようにしましょう。 重量物や灯油缶の足元積載を勧めるものではありません。

同じ28Lでも、収納の使い勝手は容量だけでは分からない

新型はシート下収納を約28Lとしながら、内部空間を見直しています。 公式ページのフルフェイス収納例は、YF-9 ZENITHのMサイズです。 別のサイズや形状では、シートと干渉する可能性があります。

店頭には、普段のヘルメットとレインウェアを持参するのが確実です。 シートを押し込んで閉めるのではなく、無理なく閉まるかをスタッフと確認してください。

PCや仕事道具を運ぶ人は、収納場所の熱や荷物の保護も考えましょう。 トップケースを追加するなら、本体だけでなく適合キャリア、 取付工賃、積載上限も確認すると予算を組みやすくなります。

6.充電とメーターは便利に。ただしスマホ連携は非対応

新型はUSB Type-C端子を備え、QC3.0急速充電に対応しています。 4.6インチ液晶メーターには自動調光と推定航続可能距離の表示があります。

通勤では、充電ケーブルを使いやすく配線できるか、 日中や夜間に必要な数字が読みやすいかが実用上のポイントです。 充電速度は端末・ケーブル・規格の組み合わせによって変わります。

日本仕様はスマートフォン連携機能に非対応です。 メーターは海外仕様と共通設計のため関連表示がありますが、 国内でアプリ連携できることを意味しません。

航続可能距離も走行履歴などに基づく推定値です。 表示された距離を走り切れる保証として扱わず、残量に余裕を持って給油しましょう。

収納・充電・メーターの出典: ヤマハ公式・シグナスXの機能と装備

7.PCX・NMAXとの比較で分かる、向いている使い方

以下は2026年10月28日に確認した国内公式掲載仕様です。 PCXは公式の2025年1月諸元、 NMAXは公式仕様データの2026年モデルを参照しています。 限定仕様や海外モデル、155cc・160ccモデルは含めていません。

比較項目 シグナスX PCX NMAX
税込希望小売価格389,400円379,500円389,400円
最高出力12PS12.5PS12PS
車両重量126kg133kg132kg
シート高785mm764mm770mm
足元フラットフロア中央トンネルあり中央トンネルあり
シート下収納約28L30L約23L
ブレーキ前後ディスク・UBS前後ディスク前後ディスク
ABSなし前輪のみ前後
駆動力制御TCSHSTCTCS
タンク容量6.1L8.1L7.1L
WMTCモード燃費41.9km/L47.7km/L49.1km/L

価格は車両の参考価格で、乗り出し価格ではありません。 各車のWMTC値はクラス1・1名乗車時ですが、実燃費は利用条件で変わります。
出典: シグナスX仕様、 PCX仕様、 PCX装備、 NMAX仕様、 NMAX装備。

シグナスX:足元と車体の好みを優先したい人

3車の中でフラットな足元を選びたいなら、シグナスXが分かりやすい候補です。 比較上の車両重量も軽めですが、足つきまで自動的に良くなるわけではありません。 実車で乗降と押し歩きを確認し、デザインや操作感が自分に合うかで選びたい一台です。

PCX:収納と給油の手間、日常装備を比べたい人

PCXは30Lの収納と8.1Lタンクを備え、スマートキーも採用しています。 帰宅時に買い物をする人や、給油頻度を減らしたい人は、 この組み合わせを確認する価値があります。

シグナスXとのメーカー希望小売価格の差は9,900円。 ただし、値引きや用品を含む見積額は別なので、 最終的には同じ条件の乗り出し総額で比較しましょう。

NMAX:前後ABSを重視したい人

NMAXはシグナスXと同じメーカー希望小売価格で、前後ABSとTCSを備えています。 ABSを優先したい人には、特に比較する理由のあるモデルです。

一方、シート下収納は約23L。 装備だけで決めず、ヘルメットや通勤荷物が収まるかも確認してください。

8.燃費と維持費はどう考える?月400kmで試算

シグナスXのWMTCモード燃費は41.9km/L。 旧型グリファスの44.5km/Lより低い公表値なので、 「新型だから燃費も向上した」とは紹介できません。 一方、この差をそのまま個人の通勤での実燃費差とみなすこともできません。

オーナー投稿を参考にするときは、渋滞、気温、坂道、走行距離、改造の有無を確認しましょう。 本記事では条件をそろえた実測を行っていないため、平均実燃費は断定しません。

往復20km・月20日通勤の場合

月間400km、ガソリン180円/Lと仮定した燃料代です。 180円/Lは計算用の設定で、現在の店頭価格ではありません。

仮定する実燃費 月間使用量 月間ガソリン代
35km/L約11.4L約2,057円
40km/L10.0L1,800円
45km/L約8.9L1,600円

計算式:月間走行距離÷実燃費×ガソリン単価。

この条件では35km/Lと45km/Lの差は月約457円です。 燃費に加え、保険、点検、オイル、タイヤ、Vベルトなどの整備、 駐輪場代も含めると、実際の維持費を考えやすくなります。

ファミリーバイク特約を検討する場合は、保険料だけでなく、 対象車両・運転者・自分のけがへの補償・ロードサービスの有無を契約先に確認してください。

9.購入前に確かめたい5つのポイント

① 足つきと取り回し

シート高785mmはグリファスと同じですが、先端形状は変更されています。 普段の靴で跨がり、スタッフに支えてもらいながら足の下ろしやすさを確認しましょう。 押し歩き、後退、スタンド操作まで試すと、自宅駐輪場での使い勝手を想像しやすくなります。

② 必要な安全装備

国内仕様のシグナスXはTCSとUBSを搭載し、ABSは非装備です。 ABSが購入条件なら、PCX・NMAXを含めて比較してください。

③ 荷物と追加用品の総額

ヘルメット、雨具、仕事道具をどこへ収納するかを先に決めましょう。 トップケース、スクリーン、グリップヒーターなどが必要なら、 適合と取付費を含む見積もりを依頼すると予算を組みやすくなります。

④ 免許と通勤経路

新型シグナスXはAT小型限定普通二輪免許以上が必要です。 新基準原付ではないため、普通自動車免許や原付免許だけでは運転できません。

また、125cc以下は高速道路や自動車専用道路を通行できません。 無料区間を含め、利用したいバイパスなどの通行条件を道路管理者の案内で確認してください。

参考: NEXCO中日本・高速道路への誤進入対策

⑤ 新型を選ぶか、旧型の価格を重視するか

グリファスは公式で生産終了モデルとして案内されています。 TCSや充電装備など新型の変更点に魅力を感じるなら、シグナスXが自然な候補です。 一方、状態の良い旧型を条件の合う価格で購入できるなら、比較する余地はあります。

中古車は車両価格に加え、消耗品や駆動系の整備費、保証条件まで確認しましょう。 現在のグリファスに不満が少ない人が、 名前が変わったことだけを理由に急いで買い替える必要もありません。

まとめ:新型シグナスXは、足元の実用性と走る楽しさで選ぶ一台

新型シグナスXは、グリファスを基に駆動系・車体・装備を見直した、 通勤にも使えるスポーティな125ccスクーターです。

注目したいのは、フラットフロアに加え、CVTの調整、TCS追加、 足回りや収納の工夫。 一方、ABS非装備、スマホ連携非対応、公表燃費は旧型より低いという点も、 購入判断には欠かせません。

足元の使いやすさを選ぶのか、収納や給油の手間を選ぶのか、 前後ABSを優先するのか。 優先順位が決まれば、PCX・NMAXとの違いも見えてきます。

まずは普段使うヘルメットとバッグを持って実車を確認し、 必要な用品を含む乗り出し総額を比較してみてください。 毎日の通勤で使う動作が無理なくできることが、 長く満足できる一台を選ぶ近道です。

※価格・装備・販売状況は変更される場合があります。 購入する車両の年式・仕様と最新条件は、メーカーおよび販売店でご確認ください。

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