こんにちは。ニシユウです。
PCやスマホは、今や生活に欠かせない道具です。
ネット検索、買い物、SNS、写真、仕事の連絡、銀行アプリ、キャッシュレス決済など、多くの個人情報をPCやスマホに保存している方も多いと思います。
しかし、設定を見直さないまま使っていると、アカウントの乗っ取り、個人情報の流出、詐欺サイトへの誘導、ウイルス感染、スマホ紛失時の情報漏えいなどのリスクが高くなる可能性があります。
とはいえ、セキュリティ対策と聞くと「難しそう」「専門知識が必要そう」と感じる方も多いのではないでしょうか。
実際には、まず見直すべきなのは高度な設定ではなく、基本的な安全設定をきちんと確認することです。
この記事では、PCとスマホを安全に使うために、初心者でも今日から確認しやすい設定をまとめて紹介します。
まず見直したいのは「更新・認証・バックアップ」
PCやスマホの安全対策で、初心者が最初に見直したいポイントは次の5つです。
- OSとアプリを最新の状態にする
- パスワードの使い回しをやめる
- 二段階認証・多要素認証を有効にする
- 紛失時に探せる設定をオンにする
- 大切なデータをバックアップする
この5つを見直すだけでも、基本的なセキュリティ対策としてかなり重要です。
逆に言えば、ここができていない状態で高額なセキュリティソフトや難しい設定だけを追加しても、根本的なリスクが残ってしまうことがあります。
1. OSとアプリを最新の状態にする
PCやスマホを安全に使ううえで、最も基本になるのがアップデートです。
アップデートには、新機能の追加だけでなく、見つかったセキュリティ上の弱点を修正する役割があります。
古い状態のまま使い続けると、すでに知られている弱点を悪用される可能性があります。
Windowsの場合
Windowsでは、以下の場所から更新を確認できます。
確認場所の例
設定 → Windows Update → 更新プログラムの確認
特に注意したいのが、古いWindowsを使い続けている場合です。
Windows 10は、2025年10月14日に通常のサポート終了を迎えています。現在もWindows 10のPCを使っている場合は、Windows 11への移行や、延長セキュリティ更新プログラムの利用可否を確認しておくことが重要です。
サポートが終了したOSを使い続けると、セキュリティ更新が受けられず、危険性が高まる可能性があります。
iPhoneの場合
iPhoneでは、以下の場所からiOSの更新を確認できます。
確認場所の例
設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート
また、iPhoneではセキュリティ改善が自動的に適用される設定もあります。機種やiOSのバージョンによって表示が異なる場合があるため、設定画面で確認しておきましょう。
Androidの場合
Androidでは、機種やメーカーによって表示が異なりますが、一般的には以下のような場所から更新を確認できます。
確認場所の例
設定 → システム → ソフトウェアアップデート
アプリについては、Google Playストアから更新できます。
アプリ更新の確認例
Google Playストア → アプリとデバイスの管理 → 更新
2. パスワードの使い回しをやめる
次に見直したいのが、パスワードです。
よくある危険な使い方には、次のようなものがあります。
- いろいろなサービスで同じパスワードを使っている
- 誕生日や名前など、推測されやすい文字列を使っている
- 短いパスワードを使っている
- メモ帳や付箋にそのまま書いている
- 家族や知人とアカウントを共有している
特に危険なのは、パスワードの使い回しです。
1つのサービスからIDとパスワードが流出した場合、攻撃者はその組み合わせを使って、ほかのサービスにもログインを試みることがあります。
つまり、「1つのサービスだけの問題」では済まない可能性があるということです。
初心者におすすめの対策
すべてのパスワードを自分で覚えようとすると、どうしても短くしたり、使い回したりしがちです。
そのため、初心者ほどパスワード管理機能を使うのがおすすめです。
- Googleパスワードマネージャー
- iPhoneのパスワード機能・iCloudキーチェーン
- Microsoft EdgeやChromeのパスワード管理機能
- 信頼できるパスワード管理アプリ
パスワード管理機能を使うことで、サービスごとに違う強力なパスワードを設定しやすくなります。
3. 二段階認証・多要素認証を有効にする
パスワードだけでアカウントを守るのは、現在ではかなり不安があります。
そこで重要になるのが、二段階認証や多要素認証です。
これは、ログイン時にパスワードだけでなく、スマホに届く確認コード、生体認証、認証アプリ、パスキーなどを組み合わせる仕組みです。
優先して設定したいアカウント
すべてのサービスで設定するのが理想ですが、まずは次のアカウントから優先して設定しましょう。
- Googleアカウント
- Apple Account
- Microsoftアカウント
- Amazon、楽天などの通販サイト
- 銀行・証券・キャッシュレス決済アプリ
- SNSアカウント
- メールアカウント
- BloggerやWordPressなどのブログ管理画面
特にメールアカウントは重要です。
メールアカウントを乗っ取られると、ほかのサービスのパスワード再設定に悪用される可能性があります。
4. 画面ロックを必ず設定する
スマホやノートPCを落としたとき、最初の防御になるのが画面ロックです。
画面ロックがない状態でスマホを落とすと、写真、連絡先、LINE、メール、SNS、決済アプリなどを見られるリスクがあります。
スマホで見直したい設定
- パスコード・PINを設定する
- 顔認証や指紋認証を有効にする
- 自動ロックまでの時間を短くする
- 通知内容をロック画面に表示しすぎない
- 家族や友人でもパスコードを共有しない
「自宅だから大丈夫」と思っていても、外出先、職場、旅行先、車内などで紛失する可能性はあります。
PCで見直したい設定
- Windows Helloを設定する
- スリープ復帰時にサインインを求める
- 離席時はWindowsキー+Lでロックする
- 家族共用PCではユーザーアカウントを分ける
PCはスマホよりも多くのファイルを保存していることがあります。
特に、仕事用資料、請求書、写真、身分証データなどを保存している場合は注意が必要です。
5. 紛失時に探せる設定をオンにする
スマホは持ち歩く機会が多いため、紛失や盗難への備えも重要です。
iPhoneの場合
iPhoneでは、「探す」を有効にしておくことで、紛失時に場所の確認や紛失モードの利用ができます。
確認場所の例
設定 → 自分の名前 → 探す → iPhoneを探す
また、iPhoneには盗難デバイスの保護という機能もあります。
これは、iPhoneを盗まれ、さらにパスコードを知られている場合でも、アカウントやデバイスに重要な変更を加えられにくくするための機能です。
確認場所の例
設定 → Face IDとパスコード → 盗難デバイスの保護
Androidの場合
Androidでは、Googleの端末を探す機能を使うことで、紛失したAndroidデバイスの位置確認、ロック、データ消去、音を鳴らす操作などができます。
確認場所の例
設定 → セキュリティとプライバシー → デバイスを探す
表示名は機種やAndroidのバージョンによって異なる場合があります。
6. アプリの権限を見直す
スマホでは、アプリごとにカメラ、マイク、位置情報、連絡先、写真などへのアクセス権限があります。
便利な反面、必要以上の権限を許可していると、プライバシー面のリスクが高くなる可能性があります。
見直したい権限
- 位置情報
- カメラ
- マイク
- 写真
- 連絡先
- Bluetooth
- 通知
- ファイルへのアクセス
たとえば、天気アプリに位置情報は必要かもしれません。
しかし、電卓アプリに連絡先やマイクの権限が必要かと言われると、通常は不要です。
「なぜこのアプリにこの権限が必要なのか?」と考えるだけでも、危険なアプリを避けやすくなります。
iPhoneでの確認例
設定 → プライバシーとセキュリティ
Androidでの確認例
設定 → セキュリティとプライバシー → プライバシー → 権限マネージャ
7. Windows セキュリティを確認する
Windows PCを使っている場合、まず確認したいのがWindows セキュリティです。
Windows セキュリティでは、ウイルスと脅威の防止、ファイアウォール、アプリとブラウザーの制御などを確認できます。
確認場所
スタートメニュー → Windows セキュリティ → ウイルスと脅威の防止
ここで、次の項目を確認しましょう。
- リアルタイム保護がオンになっているか
- ウイルス定義が更新されているか
- 脅威が検出されていないか
- ファイアウォールが有効になっているか
特に、見慣れない警告や「保護が無効です」といった表示がある場合は、そのままにせず内容を確認しましょう。
8. バックアップを設定する
セキュリティ対策というと、ウイルス対策やパスワード対策を思い浮かべがちですが、バックアップも非常に重要です。
なぜなら、次のようなトラブルが起きたとき、バックアップがないと復旧できない可能性があるからです。
- スマホを紛失した
- PCが故障した
- 誤って写真やファイルを削除した
- ランサムウェアでファイルが暗号化された
- 機種変更時にデータ移行に失敗した
初心者向けの考え方
- スマホの写真:iCloud、Googleフォト、OneDriveなどに保存
- PCの重要ファイル:OneDrive、外付けSSD、外付けHDDなどに保存
- 本当に大事なデータ:クラウド+外付けストレージの両方に保存
「スマホの中だけ」「PCの中だけ」に保存している状態は、故障や紛失に弱いです。
大切なデータは、最低でも別の場所にもコピーを置いておきましょう。
9. 公共Wi-Fiの使い方を見直す
カフェ、駅、ホテル、ショッピングモールなどで使える無料Wi-Fiは便利です。
しかし、公共Wi-Fiは不特定多数が使うため、自宅のWi-Fiよりも注意が必要です。
公共Wi-Fiで注意したいこと
- よくわからないWi-Fiには接続しない
- 銀行やクレジットカードの操作はできるだけ避ける
- ログインが必要な作業は慎重に行う
- 自動接続をオンにしっぱなしにしない
- 公式のSSIDか確認する
- 不審なログイン画面にIDやパスワードを入力しない
公共Wi-Fiを使うときは、「無料だから何でもしてよい」ではなく、「必要最低限の利用にとどめる」という意識が大切です。
10. 通知とロック画面の表示を見直す
意外と見落としやすいのが、通知の表示設定です。
ロック画面に通知内容がそのまま表示されていると、スマホを置いているだけで内容を見られる可能性があります。
表示に注意したい通知
- SMS認証コード
- メール本文
- LINEやSNSのメッセージ
- 銀行・決済アプリの通知
- 仕事関係の通知
- 予定表の内容
通知自体は便利ですが、ロック画面では内容を非表示にする設定も検討しましょう。
初心者向けチェックリスト
PCで確認すること
- Windows Updateを確認した
- 古いWindowsを使っている場合、今後の対応を確認した
- Windows セキュリティが有効になっている
- リアルタイム保護がオンになっている
- 大切なファイルをバックアップしている
- 画面ロックを設定している
- 家族共用PCではアカウントを分けている
- 不要なアプリを削除した
- ブラウザの保存パスワードを見直した
スマホで確認すること
- iPhoneまたはAndroidを最新の状態にした
- アプリを最新の状態にした
- 画面ロックを設定した
- 顔認証・指紋認証を設定した
- GoogleアカウントやApple Accountの二段階認証をオンにした
- 「探す」またはAndroidの端末を探す設定をオンにした
- アプリの権限を見直した
- 写真や連絡先をバックアップした
- ロック画面の通知表示を見直した
まとめ:セキュリティ対策は「基本の見直し」が大切
PCやスマホを安全に使うために、いきなり高度な知識を身につける必要はありません。
まずは、次の基本を押さえることが大切です。
- 最新の状態にする
- パスワードを使い回さない
- 二段階認証を使う
- 紛失時に探せるようにする
- バックアップを取る
- アプリの権限を見直す
- ロック画面や通知を見直す
セキュリティ対策は、一度設定したら終わりではありません。
スマホを買い替えたとき、PCを新しくしたとき、新しいアプリを入れたとき、家族が使う端末が増えたときなど、定期的に見直すことが大切です。
「自分は大丈夫」と思っていても、アカウントの乗っ取りやフィッシング詐欺は誰にでも起こり得ます。
まずは今日、PCとスマホの設定を1つずつ確認してみましょう。
小さな見直しの積み重ねが、個人情報や大切なデータを守る第一歩になります。
参考情報
※設定項目の名称や表示場所は、OSのバージョン、機種、メーカーによって異なる場合があります。実際に設定する際は、お使いの端末の公式ヘルプもあわせて確認してください。