※AI生成画像です。実際の車両・仕様・風景を示すものではありません。
長距離ツーリングを快適に楽しみたい方にとって、走行性能だけでなく、積載性や風への対策、給油のしやすさもバイク選びのポイントです。
スズキのVストローム800(V-STROM 800)は、775ccの水冷並列2気筒エンジンを搭載したスポーツアドベンチャーツアラーです。舗装路や長距離ツーリングでの快適性を重視して開発され、オフロード志向の「Vストローム800DE」とはホイールやサスペンション、ポジションなどが異なります。
この記事では、Vストローム800の基本スペック、DEとの違い、燃費と航続距離の考え方、装備の特徴や購入前に確認したい点を紹介します。
1. Vストローム800の基本スペックと特徴
Vストローム800は、775ccの水冷4ストローク並列2気筒エンジンを搭載。フロント19インチのキャストホイールや前後チューブレスタイヤ、大型ウインドスクリーンなど、舗装路でのツーリングを意識した装備が特徴です。
| 項目 | 主要諸元 |
|---|---|
| エンジン | 775cc 水冷4ストローク並列2気筒 DOHC 4バルブ |
| 最高出力 | 60kW(82PS)/8,500rpm |
| 最大トルク | 76N・m/6,800rpm |
| 装備重量 | 223kg |
| シート高 | 825mm |
| 燃料タンク容量 | 20L |
| WMTCモード燃費 | 22.6km/L |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン(E10ガソリン対応) |
| メーカー希望小売価格 | 1,309,000円(税込) |
※価格・諸元は2026年10月に確認したスズキ公式情報に基づきます。価格には保険料、税金、登録などに伴う諸費用は含まれません。
スズキ公式:Vストローム800 車体色・価格・諸元
エンジンには、クランク軸に対して90度に一次バランサーを2軸配置した「スズキクロスバランサー」を採用しています。スズキは、エンジン振動を抑えながら軽量・コンパクト化を実現する技術として紹介しています。振動の感じ方には個人差があるため、気になる方は試乗で確認するとよいでしょう。
2. 「Vストローム800」と「Vストローム800DE」の違い
Vストローム800と800DEは、同じ775ccエンジンを搭載していますが、想定する走行環境に合わせて足まわりや装備が異なります。800は舗装路や長距離ツーリング、800DEは未舗装路にも足を延ばす使い方を意識したモデルです。
| 比較項目 | Vストローム800 | Vストローム800DE |
|---|---|---|
| フロントホイール | 19インチ キャスト | 21インチ ワイヤースポーク |
| タイヤ | 前後チューブレス | 前後チューブタイプ |
| シート高 | 825mm | 855mm |
| 最低地上高 | 185mm | 220mm |
| ウインドスクリーン | 大型・高さ3段階調整(工具が必要) | ショートスクリーン |
| フロントブレーキキャリパー | 対向4ピストン・ラジアルマウント | 2ピストン・ピンスライド |
| 装備重量 | 223kg | 230kg |
| メーカー希望小売価格 | 1,309,000円(税込) | 1,397,000円(税込) |
※価格・装備は2026年10月に確認したスズキ公式情報です。仕様や価格は変更される場合があります。
舗装路中心なら800が候補になる理由
- 19インチのフロントホイール:舗装路を中心としたアドベンチャーツーリング向けの設定です。
- 前後チューブレスタイヤ:パンクの状況によっては、外側から修理する方法を選べます。ただし損傷箇所や程度によって修理できない場合があり、安全に走行できるかの判断も必要です。
- シート高825mm:DEより30mm低い設定です。ただし、足つきは身長だけでなく、股下、シート幅、乗車姿勢、ブーツなどによって変わります。購入前に実車にまたがって確認しましょう。
- 大型ウインドスクリーン:高さを3段階に調整できます。調整には工具が必要です。防風の感じ方は、ライダーの体格や姿勢などによって異なります。
800DEはフロント21インチ、最低地上高220mm、サスペンションストロークの長さなど、未舗装路を想定した装備が特徴です。一方で、800はオンロード寄りのホイールやポジションを採用しています。林道を走る頻度や路面の種類を基準に選ぶとよいでしょう。
3. 20Lタンクと燃費から見る航続距離の目安
Vストローム800の燃料タンク容量は20L、WMTCモード燃費は22.6km/Lです。単純計算では、22.6km/L × 20L = 約452kmとなります。
WMTCモード燃費からの単純計算
22.6km/L × 20L = 約452km
※実際の航続距離を保証する数値ではありません。走行条件や給油のタイミングで変わります。
WMTCモード値は、発進・加速・停止などを含む所定の試験条件で測定された燃費です。実燃費は、走行速度、渋滞、積載量、走行ルート、運転方法などによって変わります。実際の燃費を知りたい場合は、満タン法で複数回記録すると、自分の使い方に近い目安を把握できます。
取扱説明書では、燃料残量が約4.9L未満になると給油マークが点滅し、約2.3L未満になると表示がさらに変化すると案内されています。給油警告の表示から走れる距離は、燃費や走行条件によって変わります。山間部や夜間など給油場所が限られる区間では、警告が出る前に早めの給油を計画しましょう。
なお、Vストローム800の使用燃料は無鉛プレミアムガソリンです。2026年3月に発売されたモデルはE10ガソリンにも対応していますが、レギュラーガソリン仕様ではありません。燃料費を見積もるときは、指定燃料を確認してください。
参考:スズキ公式取扱説明書(燃料計の表示) / スズキ公式:E10ガソリン対応について
4. 旅をサポートする電子制御「S.I.R.S.」
Vストローム800には、スズキの電子制御システム「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)」が搭載されています。代表的な機能は次のとおりです。
- 双方向クイックシフトシステム:クラッチレバーを操作せずにシフトアップ・シフトダウンができます。作動条件や操作方法は取扱説明書で確認してください。
- スズキドライブモードセレクター(SDMS):出力特性を3つのモードから選択できます。路面状況や天候に合わせて使う場合も、タイヤのグリップや操作に注意が必要です。
- トラクションコントロールシステム(STCS):後輪の空転を検知した際にエンジン出力を制御します。路面状況によっては作動しても滑ることがあるため、過信せず慎重に走行しましょう。
- ローRPMアシスト:発進時などにエンジン回転数を補助し、発進操作をサポートします。
各機能のモードや作動条件は、年式や仕様を確認したうえで、スズキ公式情報・取扱説明書を参照してください。
5. メリットと購入前に確認したい点
メリット
- 舗装路ツーリングを意識した19インチフロントホイールとライディングポジション
- 前後チューブレスタイヤを採用
- 20Lタンクと、22.6km/LのWMTCモード燃費
- 双方向クイックシフトシステムを搭載
- 高さ調整式の大型ウインドスクリーンを装備
- DEよりシート高が30mm低く、装備重量も7kg軽い
購入前に確認したい点
- 装備重量は223kg:取り回しや傾斜地での押し引きに不安がある場合は、購入前に実車で確認しましょう。
- 足つきは数値だけで判断しにくい:シート高が825mmでも、体格やシート幅などによって接地感は異なります。
- 燃料は無鉛プレミアムガソリン:レギュラーガソリン仕様ではありません。維持費を比較するときは指定燃料を含めて考えましょう。
- 本格的なオフロード走行にはDEが候補:800は舗装路中心の設定です。路面の荒れた林道や段差の多い未舗装路を走る予定がある場合は、800DEの装備も比較してください。
- 高速道路の巡航支援装備を確認:クルーズコントロールを重視する場合は、現行の標準装備を販売店や公式諸元で確認しましょう。
6. まとめ|舗装路中心のツーリングを楽しみたい人に
Vストローム800は、フロント19インチのキャストホイール、前後チューブレスタイヤ、高さ調整式スクリーンなどを備えた、舗装路や長距離ツーリングを意識したアドベンチャーツアラーです。
- 未舗装路や林道を走る機会が多い方:21インチフロントホイールなどを備える「Vストローム800DE」も比較候補です。
- 舗装路を中心にツーリングを楽しみたい方:オンロード寄りの装備を持つ「Vストローム800」が候補になります。
シート高や重量、スクリーンの防風効果、足つきの印象は、実際にまたがったり試乗したりして確認するのがおすすめです。航続距離も走行条件によって変わるため、長距離ツーリングでは早めの給油を心がけましょう。
▼ あわせて読みたいスズキ・バイク関連記事
※本記事は2026年10月時点で確認できるスズキ公式情報をもとに作成しています。価格・仕様・装備は変更される場合があります。購入前にスズキ公式サイトまたは正規取扱店で最新情報をご確認ください。