※画像は、インフルエンザの予防や家庭内感染対策をイメージしてAIで作成したものです。画像内の人物、医療用品、文字などは実在する医療機関や公式資料を示すものではありません。
インフルエンザの流行が、例年より早い時期から始まっています。
三重県では2026年第36週(8月31日~9月6日)に定点医療機関当たりの患者報告数が1.57人となり、流行入りの目安とされる1.0人を超えました。
さらに最新の第37週(9月7日~9月13日)には2.88人/定点まで増加しており、県内でも患者報告数が増えています。
インフルエンザ対策は、手洗いやマスクだけではありません。家族が発症したときに感染を広げにくくする工夫や、重症化のサインを早めに見つけることも重要です。
- インフルエンザの主な症状と感染経路
- 家庭でできる予防と、家族が発症した後の対策
- 自宅療養中に確認したいポイント
- 早めに医療機関へ相談する目安と、119番を考える危険な症状
- 登園・登校を再開できる時期
※この記事は2026年9月22日時点の公的情報をもとに、一般の方向けに作成しています。診断や治療の代わりになるものではありません。症状や持病、年齢などによって対応は異なるため、心配な場合は医療機関へ相談してください。
三重県でもインフルエンザの患者報告が増加
三重県感染症情報センターによると、2026年第37週の定点当たり患者報告数は2.88人で、第36週の1.57人から増加しています。
インフルエンザは「冬の感染症」という印象がありますが、流行時期や規模はシーズンによって異なります。9月だからまだ大丈夫と考えず、地域や学校、職場の発生状況にも注意しましょう。
インフルエンザの主な症状
インフルエンザでは、次のような症状が比較的急に現れることがあります。
- 発熱
- 頭痛
- 関節痛・筋肉痛
- 強いだるさ
- 咳、のどの痛み、鼻水
典型例では38℃以上の発熱がみられますが、高熱が出ないこともあります。特に高齢者、乳幼児などでは症状が典型的でない場合もあります。
インフルエンザ、一般的な風邪、新型コロナウイルス感染症などは症状が重なることがあります。「熱が高いからインフルエンザ」「熱が低いから違う」とは判断できません。
子どもでは、まれにインフルエンザ脳症が起こることがあります。また、高齢者や免疫機能が低下している方では、肺炎などを伴って重症化することがあるため注意が必要です。
インフルエンザはどのように感染する?
主な感染経路は、咳やくしゃみなどのしぶきを吸い込む飛沫感染と、ウイルスが付着した手で口・鼻・目などに触れる接触感染です。
発症前日から発症後数日間はウイルスを排出することがあり、症状が出る前から周囲へ感染を広げる可能性があります。
家庭でできる6つの予防対策
1.石けんと流水で手を洗う
帰宅後、食事前、調理前、鼻をかんだ後、看病した後などは手を洗いましょう。指先、指の間、親指、手首は洗い残しやすい場所です。
手洗いできない場面では、アルコールによる手指消毒も選択肢になります。ただし、目に見える汚れがある場合は石けんと流水による手洗いが基本です。
2.咳エチケットを守る
咳やくしゃみが出るときは、可能であれば不織布マスクを着用します。マスクがない場合はティッシュや腕の内側で口と鼻を覆い、人に顔を向けないようにしましょう。
3.場面に応じてマスクを使う
マスクだけで感染を完全に防ぐことはできませんが、咳やくしゃみによる飛沫を周囲へ広げにくくするために役立ちます。
医療機関を受診するとき、高齢者施設を訪問するとき、重症化リスクの高い人と接するときなどは、状況に応じてマスクを使用しましょう。
4.定期的に換気する
室内に人が集まるときは、無理のない範囲で定期的に換気します。窓を開ける場合は室温の低下や転落事故にも注意してください。
5.体調不良時は外出や人との接触を控える
発熱、咳、強いだるさなどがあるときは、無理に出勤・登校・外出せず休養を取りましょう。医療機関を受診する場合は、事前に受診方法を確認すると安心です。
6.ワクチン接種を検討する
インフルエンザワクチンは、接種すれば絶対に感染しないというものではありませんが、発病や重症化を予防する効果が期待されます。
また、秋冬はインフルエンザとあわせて、新型コロナワクチンについて検討する方もいると思います。
接種時期、子どもの2回接種、フルミストとの違いについてはこちら。
👉 【2026年】インフルエンザワクチンはいつ打つ?接種時期・フルミスト・副反応を看護師が解説
2026年度の新型コロナワクチンの対象者・費用・同時接種についてはこちら。
家族が発症したときの家庭内感染対策
家族がインフルエンザになった場合は、家庭内を過度に消毒するのではなく、感染する機会をできるだけ減らすことが大切です。
- 可能であれば患者が休む部屋や寝る場所を分ける
- 看病する人を可能な範囲で限定する
- 患者と同じ空間で過ごすときは咳エチケットやマスクを意識する
- 看病後や鼻をかんだ後は手を洗う
- タオルやコップなど、口や鼻に触れる物の共用を避ける
- ドアノブ、スイッチ、リモコンなど、よく触れる場所を清潔に保つ
- 室温に配慮しながら換気する
部屋を完全に分けられない家庭もあります。できない対策を無理に続けるより、手洗い・咳エチケット・換気・接触時間を減らすことから実践しましょう。
自宅療養中に確認したいポイント
安静と水分補給
十分に休養し、水分を少量ずつこまめに摂取します。水やお茶だけでなく、本人が飲みやすいスープや経口補水液なども選択肢です。
ただし、経口補水液は日常の水分補給用飲料ではありません。脱水が疑われる場面で使用し、糖分・塩分などの制限がある人は医師へ相談してください。
体温だけでなく全身状態を見る
- 呼びかけに普段どおり反応するか
- 呼吸が苦しそうではないか
- 水分を飲めているか
- 尿が出ているか
- 顔色が悪くないか
- 一度よくなった後に再び悪化していないか
薬の重複に注意する
市販の総合感冒薬には解熱鎮痛成分が含まれていることがあります。別の解熱鎮痛薬と一緒に使用すると、同じ成分を重複して服用するおそれがあります。
特に子どもでは、インフルエンザが疑われるときに使用を避けるべき解熱鎮痛薬があります。自己判断で大人用の薬や過去の残り薬を使わず、医師・薬剤師へ確認してください。
医療機関へ相談する目安
診療時間内に早めに相談したい人
- 乳幼児、高齢者、妊婦
- 心臓・肺・腎臓などの慢性疾患、糖尿病、免疫機能の低下などがある
- 水分が十分に取れない、尿が少ない
- 高熱が続いている
- 咳やだるさなどの症状が強い、または長引いている
- 一度改善した後に再び悪化した
抗インフルエンザ薬を使用するかどうかは、発症からの時間だけでなく、症状、年齢、重症化リスクなどを踏まえて医師が判断します。
すぐに医療機関へ相談・受診したい症状
- 呼吸が速い、息苦しい、呼吸困難がある
- 胸の痛みが続く
- 顔色や唇の色が悪い
- 繰り返し吐いて水分が取れない
- ぐったりしている、反応が鈍い
- 意味不明の言動、異常な興奮、けいれんがある
- 呼びかけても反応しない、意識が明らかにおかしい
- 強い呼吸困難がある、唇が紫色になっている
- けいれんが続く、または繰り返す
- 急激に状態が悪化した
子どもは解熱後も異常行動に注意
インフルエンザにかかった子どもや未成年者では、急に走り出す、外へ飛び出そうとする、意味不明の言動をするなどの異常行動が報告されています。
少なくとも発熱から2日間は異常行動に注意し、可能な範囲で子どもを一人にしないようにしましょう。
登園・登校はいつからできる?
学校保健安全法施行規則では、インフルエンザの出席停止期間は原則として次の両方を満たすまでです。
- 発症した後5日を経過している
- 解熱した後2日を経過している(幼児は3日)
発症した日・解熱した日は0日目として、翌日から数えます。園・学校独自の提出書類や確認手順がある場合は、その案内にも従ってください。
検査が陰性でも完全には否定できない
迅速抗原検査は、発症早期でウイルス量が少ない場合や検体の採取状況などによって、感染していても陰性になることがあります。
呼吸困難、意識の異常、けいれんなどがある場合は、検査に適した時間を待たず、速やかに医療機関へ相談してください。
まとめ|感染を完全に防げなくても、広げにくくすることはできる
- 三重県では第36週に流行入りし、第37週は2.88人/定点まで増加
- 高熱がなくてもインフルエンザを否定できない
- 家族が発症したら手洗い・換気・接触機会を減らす
- 体温だけでなく呼吸・意識・水分・尿量を確認する
- 呼吸困難、意識異常、けいれんなどがあれば緊急対応を考える
参考にした公的情報
本記事の情報は2026年9月22日時点です。流行状況や医療機関の受診方法などは変更されることがあります。最新情報は厚生労働省、自治体、医療機関の公式案内をご確認ください。