はじめに
皆さんこんにちは。現在41歳、看護師歴13年の男性看護師です。今はクリニックで勤務していますが、これまでの経験の中で「看護師の世界って意外とドロドロしているな」と感じた実体験をお話ししたいと思います。
看護師としてのスタート
私は28歳で看護師になった、いわゆる社会人経験からの転職組です。最初に勤務したのは入院病床のある一般的な病院でした。
看護師になる前から気づいていましたが、この世界は圧倒的に女性が多く、男性看護師は私が入職した頃からようやく少しずつ増えてきた印象でした。そのため、職場に馴染むのには苦労しました。
古い体質の病院文化
就職した病院は歴史ある施設で、指導方法も「見て覚えなさい」「自分で調べてきなさい」という昔ながらのスタイル。新人に対する手取り足取りの教育はほとんどありませんでした。
環境に慣れるのに時間がかかるタイプの私にとって、この状況はかなり厳しいものでした。
独特の「暗黙のルール」
病棟には様々な独自ルールがありました。例えば:
- 夜勤者は全員分のおやつを買ってくる義務がある
- 表向きは「新人歓迎会」なのに、実際は院長を喜ばせるための宴会になっている
今思えば、なかなか特殊な環境だったと感じます。
転機となった出来事
3年ほど勤務した後、系列の老人保健施設に異動しました。そこである出来事が起こります。
ある日、女性の介護士と「また一緒にご飯行きましょうね」といった何気ない雑談をしていたところ、後日、男性の先輩看護師から注意を受けました。「お前、あの子をご飯に誘おうとしているんじゃないか」と。
不思議に思っていると、私の会話を聞いていた別の先輩が男性看護師に報告し、それが注意につながったようでした。単なる雑談を過剰に解釈され、職場内で噂になっていたのです。
退職の決断
その後も根拠のない噂話が広がり、次第に職場環境に嫌気がさしてきました。結局、この状況を打開するためには退職するしかないと判断し、病院を去ることにしました。
まとめ:看護の世界の光と影
看護師の世界は外から見ると清潔で整然としたイメージがありますが、実際の内部には様々な人間関係のドラマが潜んでいます。
近年は職場環境が改善されている医療機関も増えていますが、依然として人間関係に課題を抱える職場も少なくありません。
これから看護師を目指す方々へのアドバイスとしては、職場見学だけでは見えない部分も多いので、可能であれば実際に働いている方々の生の声を聞いてみることをお勧めします。
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