Windows 11 26H2の最新機能と注意点|更新前に確認したい変更点と不具合情報

Windows 11 26H2の最新機能と更新前の注意点を紹介する、ノートPCと更新マークのイメージ

※画像はAI生成によるイメージです

Windows 11 26H2は、普段の操作を改善しながら、今後もサポートを受けるために確認しておきたい更新です。ただし、アップデートだけで全員が同じ新機能を使えるわけではありません。パソコンの構成、契約、更新状況などによって違いがあります。

「何が変わるの?」「今すぐ更新して大丈夫?」「古い周辺機器も使える?」という疑問に向けて、Microsoftの公式情報をもとに、注目機能と更新前の注意点を整理しました。

情報確認日:2026年11月2日。機能の提供状況・既知の問題は今後変更される場合があります。本記事は公式資料に基づく解説であり、筆者の実機検証レビューではありません。

Windows 11 26H2とは?まず押さえたい基本情報

Windows 11 26H2は「Windows 11 2026 Update」として、2026年9月29日に提供が始まった年次の機能更新です。Microsoftは10月28日時点で、対象となるすべてのデバイスに提供可能と案内しています。[1][2]

26H2の基本情報
項目内容
提供開始日2026年9月29日
OSビルド系列26300
Home/Proのサポート終了2028年10月10日
Enterprise/Educationのサポート終了2029年10月9日
24H2・25H2からの更新条件を満たす端末では、小さな有効化パッケージを使用

ポイントは、24H2・25H2と共通の基盤を使っていることです。必要な機能の一部は月例更新ですでに配布されており、対象の端末ではそれらを有効にする仕組みで移行できます。Microsoftは、多くのケースで1回の再起動による短時間の更新を案内していますが、実際の所要時間は環境によって異なります。[1]

「26H2で紹介される機能=26H2だけの新機能」とは限りません。すでに25H2などで見かけた機能が含まれるのは、この継続的な更新方式によるものです。

最新機能① タスクバーとスタートメニューを使いやすく調整

目に見える変更として注目したいのが、タスクバーとスタートメニューのカスタマイズです。26H2の公式機能一覧には、タスクバーを画面の上下左右へ配置する機能と、小さいタスクバーの選択肢が記載されています。[3]

Microsoftが公開した開発時の説明では、画面の端に合わせた配置や、小さいアイコンと低いタスクバーによる表示領域の確保が紹介されています。スタートメニューについても、サイズの選択や、ピン留め・最近の項目・すべてのアプリといった領域の表示を調整する方向で改善されました。[4]

例えば、縦方向の作業領域が欲しいノートPCではタスクバーの配置や大きさを見直す、アプリを少数に絞って使うPCではスタートの表示を整理する、といった使い方が考えられます。

開発版の紹介記事に載っている細かな制限や画面が、そのまま現在の製品版に当てはまるとは限りません。実際の設定項目は、使用中のPCで確認してください。

最新機能② ファイル操作と検索の改善

エクスプローラーではホーム画面の応答性、表示・並べ替え設定の保持、対応する圧縮形式の追加などが案内されています。検索についても、入力ミスへの対応や検索結果の種類を区別しやすくする改善が含まれます。[3]

ブログの画像、ダウンロードした資料、仕事用の文書などを頻繁に探す人は、更新後に普段の操作を一通り試しておくとよいでしょう。検索を便利に使うには、ファイル名を整理し、保存場所を決めておくことも役立ちます。

最新機能③ AIによるファイル要約。ただし利用条件に注意

エクスプローラーから、OneDrive上などに保存した対応ファイルをCopilotで要約する機能も紹介されています。ファイルを開く前に概要をつかめるため、複数の資料を読み比べる際の補助になりそうです。[5]

ただし、Windowsを26H2へ更新するだけで、すべてのAI機能が無料で使えるという意味ではありません。公式の26H2機能一覧では、この要約操作に有効なMicrosoft 365サブスクリプションとCopilotライセンスが必要と説明されています。[3]

利用前には、対象アカウント、契約内容、保存先、対応ファイルを確認しましょう。また、AIが作った要約は原文と照合し、数字・条件・例外が抜けていないかを確認する使い方がおすすめです。仕事の資料を扱う場合は、組織のデータ取り扱いルールも優先してください。

最新機能④ セキュリティの強化

26H2の機能一覧には、管理者権限を必要なときに扱う保護機能や、Smart App Controlの切り替え改善なども記載されています。ただし、一部の機能は初期状態では無効で、管理者による設定が必要です。[3]

Smart App Controlは、安全性を判断できないアプリなどの実行を制御する機能です。Microsoftの説明では、信頼性を確認できない未署名のコードなどもブロック対象になります。[6]

古いフリーソフトや自作ツールが動かなくなったときは、すぐに保護機能を無効にするのではなく、まず正規の配布元と最新版の有無を確認しましょう。業務用PCでは管理者へ相談してください。

注意点① 古い周辺機器とバッチファイルは確認を

Windowsのドライバーの信頼性確認も見直されているため、古い機器を使っている人は、メーカーが公開している対応状況とドライバーを確認しておきたいところです。[3]

特に確認したいのは、プリンター、スキャナー、USBオーディオ、キャプチャー機器など、日常や仕事で欠かせない機器です。「接続できるか」だけでなく、印刷・録音・取り込みなど、実際に必要な操作まで確認しましょう。古い機器が一律に使用不能になるという意味ではありません。

また、従来のコマンドラインツール「WMIC」の削除にも注意が必要です。古い管理用バッチやPC情報の取得スクリプトで利用している場合は、更新前に依存を調べ、PowerShellなどへの移行を検討してください。[7]

注意点② 既知の不具合は「対象」と「修正状況」で判断

不具合情報は、発生したという見出しだけで判断しないことが大切です。Microsoftの26H2向け情報では、次のように対象や対応状況が分かれています。[2]

公式に掲載されている主な問題と状況(2026年11月2日確認)
問題主な対象・条件公式の状況
USBオーディオが起動しない・音が出ない一部のUSB Audio Class 1.0機器緩和済み(Mitigated)。完全解決を意味する表示ではなく、追加対応を案内
リモートデスクトップ接続の失敗管理者保護を有効にした接続先へ、非管理者が接続する場合など2026年10月28日のKB5127936以降で解決
サインイン後の黒い画面主にFSLogixを使うAzure Virtual Desktop環境2026年10月13日のKB5127648以降で解決
AC-3音声処理を使うアプリの異常終了Windowsの該当処理に依存する一部のアプリ2026年10月13日のKB5127648以降で解決

これらは、26H2だけに限定されない問題も含みます。すべてのPCで起こるわけでもありません。該当する機器・設定・更新プログラムを確認して判断しましょう。

なお、10月28日の更新はリリース情報上「D」、つまり非セキュリティのプレビュー更新です。「修正が掲載された日」と「すべてのPCへ自動適用される日」は同じとは限りません。業務用PCは管理方針に従って適用してください。[8]

更新前に確認したい5つのこと

  1. 現在のバージョンを確認する:「設定」→「システム」→「バージョン情報」、または「Windowsキー+R」から「winver」を実行し、バージョンとOSビルドを控えます。
  2. 大切なファイルをバックアップする:写真、記事原稿、仕事のデータなどを別の場所へ保存し、必要なファイルを開けることまで確認します。
  3. 暗号化の回復キーを確認する:BitLockerやデバイスの暗号化を利用している場合は、回復キーの保存先と、別の端末から確認できるかを調べます。
  4. 必須のアプリ・機器の対応を確認する:メーカーのサポート情報を調べ、仕事や録画・配信に必要な機能を一覧にしておきます。
  5. 作業時間を確保する:電源と安定した通信環境を用意し、締め切りや業務の直前を避けて更新します。

Microsoftも、回復操作の前のバックアップと、暗号化されている場合の回復キーの準備を案内しています。Windowsの設定バックアップだけで、手元のすべてのファイルを保護できたと思い込まないことがポイントです。[9][10]

更新方法と、表示されないときの対応

基本の確認先は「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」です。26H2が表示されたら、説明を読み、準備を整えてダウンロード・インストールを進めます。[2]

表示されない場合は、互換性に関する保護措置、組織の管理設定、現在の更新状況などを確認しましょう。Microsoftは、更新時の影響が見込まれる機器への提供を保留する場合があると説明しています。表示されない理由を確認せずに、別の方法で急いで導入することはおすすめしません。[1]

更新後は、サインイン、ネット接続、音声、印刷、普段使うアプリを確認します。不具合があれば、発生した操作、エラー表示、OSビルド、直近の更新履歴を記録すると問い合わせに役立ちます。

以前のバージョンへ戻す機能は、一般にアップグレード後の限られた期間、多くの場合10日間に制限されます。ただし、26H2で利用できる復旧方法は更新方式や端末の状態によって異なるため、「必ず10日以内なら戻せる」とは考えず、回復設定と公式の案内を確認してください。[11]

今すぐ更新すべき?使い方別の考え方

家庭用PCは、バックアップと互換性の確認が済み、Windows Updateに案内されていれば更新を検討する、という進め方が実用的です。

一方、古いUSBオーディオを使う配信・録音用PCや、特定のソフトが欠かせない業務用PCは、該当する問題とメーカーの対応を先に確認しましょう。職場の共有PCでは、更新日と確認担当者を決めておくと、更新後のトラブルに対応しやすくなります。

サポート期限にも注意が必要です。Windows 11 Home/Proの24H2は、2026年10月13日にサポートが終了しています。一方、25H2のHome/Proは2027年10月12日までです。古いバージョンで更新を止め続けるのではなく、対応機器と利用環境に合った、サポート中のバージョンへ移行する計画を立てましょう。[8]

26H2を選ぶときは、見た目やAI機能だけでなく、「いつもの作業が問題なくできるか」「困ったときに復旧できるか」も確認しておきたいですね。

参考にした公式情報

いずれも2026年11月2日に確認。掲載内容は随時更新されます。

  1. Microsoft:How to get the Windows 11 2026 Update
  2. Microsoft:26H2の既知の問題と通知
  3. Microsoft:26H2の新機能
  4. Microsoft:タスクバー・スタートの改善(開発時の説明)
  5. Microsoft:Copilotによるファイルの要約
  6. Microsoft:Smart App Controlの概要
  7. Microsoft:WindowsからのWMICの削除
  8. Microsoft:Windows 11リリース情報・サポート期限
  9. Microsoft:Windowsの回復オプション
  10. Microsoft:BitLocker回復キーのバックアップ
  11. Microsoft:以前のバージョンのWindowsに戻す

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