2026年のランクル300一部改良では、ガソリン廃止・HEV新設・GXディーゼル追加が大きな注目ポイントです。
※画像は記事内容をイメージしてAIで作成したもので、実際の車両・仕様・デザインとは異なる場合があります。
トヨタのフラッグシップ本格オフローダー「ランドクルーザー300」が、2026年9月16日に一部改良を正式発表し、10月1日に発売されます。
今回の大きなトピックは、国内仕様のパワートレイン再編です。
これまで設定されていた3.5L V6ツインターボの純ガソリン車がラインアップから外れ、新たに3.5L V6ツインターボ+モーターのハイブリッド(HEV)が登場しました。
一方で、
「ハイブリッド化によってディーゼルもなくなるのでは?」
と気になっていた方もいるかもしれません。
結論から言うと、3.3L V6ツインターボディーゼルは廃止されていません。
むしろ今回の改良では、これまでガソリン車だったエントリーグレード「GX」が3.3Lディーゼルへ変更され、ディーゼルの選択肢が広がりました。
この記事では、2026年のランクル300一部改良について、ガソリン・ディーゼル・HEVの変更点、新しいGXディーゼルの特徴、価格や燃費、航続距離、用途別の選び方まで分かりやすく整理します。
1. 2026年一部改良でランクル300のエンジンはどう変わった?
今回の一部改良で、国内仕様のパワートレイン構成は大きく変わりました。
| パワートレイン | 改良前 | 一部改良後(2026年10月〜) | 主な変更 |
|---|---|---|---|
| 3.5L V6ガソリン | 設定あり | 廃止 | 国内ラインアップから終了 |
| 3.5L V6 HEV | 設定なし | 新設定 | ZX・GR SPORTに設定 |
| 3.3L V6ディーゼル | 設定あり | 継続 | GXにも新設定 |
※公式諸元・詳細情報:トヨタ自動車 ランドクルーザー“300” 公式サイト
今回の改良によって、国内仕様は実質的に、
「3.3Lディーゼル」+「3.5Lハイブリッド」
という2種類のパワートレインへ再編されました。
HEVの登場が大きく報じられていますが、同時に注目したいのがGXのディーゼル化です。
従来のGXは3.5Lガソリンエンジンを搭載していましたが、2026年モデルでは3.3L V6ツインターボディーゼルへ変更されています。
2026年モデルでは、
- GX:3.3Lディーゼル
- ZX:3.3Lディーゼル / HEV
- GR SPORT:3.3Lディーゼル / HEV
というラインアップになっています。
2. 新型HEVは457PS・790N・mの強力なパワートレイン
今回初めて国内仕様のランドクルーザー300に導入されるのが、3.5L V6ツインターボエンジンとモーターを組み合わせたHEVです。
- システム最高出力:457PS
- 最大トルク:790N・m
- エンジン:3.5L V6ツインターボ
- 使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
- 設定グレード:ZX / GR SPORT
エンジン単体では408PS・650N・mですが、モーターを組み合わせることで、システム全体では457PS・790N・mを発揮します。
ランクル300らしい悪路走破性に加えて、高速道路への合流や追い越しなどでも余裕のある走りが期待できるパワートレインです。
※HEVの詳細はトヨタ自動車 ランドクルーザー“300” 公式サイトをご確認ください。
3. なぜ「ディーゼル廃止」の噂が出たのか?
今回の改良前には、一部で「ランクル300のディーゼルがなくなるのでは?」という見方もありました。
背景の一つとして考えられるのが、過去に発生したディーゼルエンジンの認証問題です。
2024年には、豊田自動織機製ディーゼルエンジンの認証手続きに関する問題により、ランドクルーザー300を含む対象車種で一時的に出荷が停止されました。
その後、必要な確認を経て出荷は再開されています。
また、今回の改良に先立って「ランクル300にHEVが追加される」という情報が注目されたことで、
「ガソリンだけでなくディーゼルもHEVへ置き換わるのでは?」
と受け取られた面もあったと考えられます。
しかし実際の2026年モデルでは、ディーゼルは継続されるだけでなく、GXにも設定範囲が広がりました。
4. 実用派注目の「GXディーゼル」とは?
今回の一部改良で特に注目したいのが、GXディーゼルです。
これまでGXはガソリン車として設定されていましたが、2026年モデルでは3.3L V6ツインターボディーゼル専用グレードとなりました。
主な仕様は以下の通りです。
- 3.3L V6ツインターボディーゼル
- 最高出力:307PS
- 最大トルク:700N・m
- 5人乗り
- 265/65R18タイヤ
- 18インチアルミホイール
- ブラック基調のラジエーターグリル
- ファブリックシート
- 車両本体価格:6,300,800円(税込)
5. GXディーゼルが気になる3つの理由
① 3列目のない「2列5人乗り」
GXディーゼルは5人乗り仕様です。
3列目シートを必要としないユーザーであれば、荷室をアウトドア用品や仕事道具などの積載中心に使いやすい点が魅力です。
キャンプ用品、釣り道具、撮影機材などを積載して遠出する使い方とも相性がよさそうです。
② 18インチホイールとブラックグリル
GXには、265/65R18タイヤ&18×7.5Jアルミホイールが採用されています。
ラジエーターグリルもブラックを基調とした仕様です。
ZXなどのラグジュアリー志向とは少し異なり、ランドクルーザーらしいタフさを感じさせる外観となっています。
18インチというタイヤサイズも、オフロード志向のタイヤを検討したいユーザーにとって注目したいポイントでしょう。
③ 700N・mのV6ディーゼルを630万円台から選べる
GX最大の魅力の一つが価格です。
| グレード | パワートレイン | 価格(税込) |
|---|---|---|
| GX | 3.3Lディーゼル | 6,300,800円 |
| ZX | 3.3Lディーゼル | 8,750,500円 |
| GR SPORT | 3.3Lディーゼル | 9,150,900円 |
| ZX | HEV | 9,801,000円 |
| GR SPORT | HEV | 10,200,300円 |
GXとZXディーゼルでは、約245万円の価格差があります。
それでもGXには、307PS・700N・mを発生するF33A-FTV型3.3L V6ツインターボディーゼルが搭載されています。
豪華装備よりも、ランクル300本来のパワートレインや4WD性能を重視したいユーザーにとって、非常に興味深いグレードになりました。
6. GXディーゼルは燃費・航続距離も注目
GXディーゼルのWLTCモード燃費は、9.8km/Lです。
燃料タンク容量は80L。
単純にカタログ燃費から計算すると、
9.8km/L × 80L = 約784km
となります。
これはあくまでカタログ値を使った理論上の参考値で、実際の航続距離を保証するものではありません。
実燃費や航続距離は、市街地・高速道路・悪路、積載量、エアコン使用、気温、運転方法などによって変化します。
7. ディーゼル vs 新型HEV|違いを比較
| 比較項目 | 3.3L V6ディーゼル | 3.5L V6 HEV |
|---|---|---|
| エンジン | F33A-FTV | V35A-FTS+モーター |
| 最高出力 | 307PS | システム最高出力457PS |
| 最大トルク | 700N・m | 790N・m |
| 燃料 | 軽油 | プレミアムガソリン |
| WLTC燃費 | GX:9.8km/L | 9.4km/L |
| 乗車定員 | 5人 | 7人 |
| 設定グレード | GX / ZX / GR SPORT | ZX / GR SPORT |
| 価格 | 約630万円〜 | 約980万円〜 |
ディーゼルが向いていそうな人
- 年間走行距離が多い
- 軽油による燃料コストを重視したい
- 長距離移動が多い
- アウトドアや仕事で荷物を多く積みたい
- 5人乗りで問題ない
- GXのシンプルな装備構成に魅力を感じる
HEVが向いていそうな人
- より高い出力を求める
- モーターを活用した力強い加速を重視する
- 7人乗りが必要
- ZXやGR SPORTの上級装備を重視する
- AC100V・1500W電源などHEVならではの装備を活用したい
用途によって性格がかなり異なるため、「どちらが上」というより、使い方によって選び分ける2種類のパワートレインと考えるのが分かりやすいでしょう。
8. HEVには専用装備も追加
今回の一部改良は、単純にエンジンが増えただけではありません。
HEVモデルには、
- 電動パワーステアリング
- HEV専用フロント・リヤバンパー
- 5:5分割格納サードシート
- フレキシブルデッキボード
- AC100V・1500Wアクセサリーコンセント
- 非常時給電システム
などが採用されています。
特にAC100V・1500W電源は、アウトドアだけでなく災害時の非常用電源としても活用できる装備です。
9. GXも装備が見直された
GXについても、単純にエンジンだけをディーゼルへ変更したわけではありません。
今回の改良では、
- 265/65R18タイヤ
- 18インチアルミホイール(シルバー塗装)
- ブラック[メッキ加飾付]ラジエーターグリル
- ファブリックシート
- アルミサイドステップ
などが設定されています。
豪華装備を前面に押し出すというより、ランドクルーザーらしい実用性を重視した構成といえるでしょう。
10. トーイング目的なら700N・mは魅力。ただし確認は必要
F33A-FTV型ディーゼルは、1,600〜2,600rpmという低回転域から700N・mの最大トルクを発生します。
重い荷物を積んだ状態での走行や、キャンピングトレーラー・ボートなどのトーイングを検討しているユーザーにとっても注目したい性能です。
ただし、最大トルクが大きいからといって、どのようなトレーラーでも牽引できるわけではありません。
実際に牽引する場合は、車両の牽引可能重量だけでなく、ヒッチメンバーの許容荷重、被牽引車の重量、けん引免許の要否、登録・保安基準などを事前に確認してください。
11. まとめ|HEV登場後もディーゼルは実用派の有力候補
2026年のランドクルーザー300一部改良では、「純ガソリン廃止+HEV新設」という大きなパワートレイン再編が行われました。
しかし、ディーゼルが縮小されたわけではありません。
むしろ、これまでガソリン専用だったGXにも3.3L V6ディーゼルが設定されたという点は、今回の改良で見逃せないポイントです。
GXディーゼルは、
- 307PS
- 700N・m
- 5人乗り
- 18インチホイール
- WLTC燃費9.8km/L
- 630万円台から
という構成です。
一方、新登場のHEVは457PS・790N・mという強力なシステムと7人乗り、AC100V・1500W電源などを組み合わせた上級志向のモデルになっています。
パワーと7人乗り、HEVならではの装備を重視するならHEV。
燃料コストや航続距離、700N・mの低回転トルク、シンプルなGXを重視するならディーゼル。
今回の一部改良によって、ランクル300はユーザーの用途に合わせて、より明確に選び分けられるラインアップになったといえるでしょう。
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※本記事は2026年9月29日時点で確認できるトヨタ自動車 ランドクルーザー“300” 公式サイトおよびトヨタ販売店の公式情報をもとに作成しています。グレード、価格、仕様、装備、受注状況などは変更される場合があります。最新情報はトヨタ公式サイトおよび販売店でご確認ください。