※本記事に掲載している画像は、新型パジェロの走行シーン、車体構造、室内装備、ランドクルーザー250との比較を分かりやすく伝えるためにAIで作成したイメージです。実際の車両デザイン・部品形状・配置・内装・表示画面とは異なる場合があります。正確な仕様は各メーカーの公式情報をご確認ください。
※本記事は2026年9月6日時点の三菱自動車およびトヨタ自動車の公式発表・公開情報をもとに作成しています。新型パジェロは海外向け仕様を含む情報が発表された段階で、日本仕様の価格、グレード、燃費、車両重量、標準装備・オプションの区分などは未発表です。正式な国内仕様は今後のメーカー発表をご確認ください。
三菱自動車は2026年9月2日、新型クロスカントリーSUV「パジェロ(PAJERO)」を世界初披露しました。
日本向けモデルが2019年に生産終了してから7年。長く待たれてきたパジェロが、三菱自動車の新世代フラッグシップとして正式に復活します。
新型パジェロのパワートレインは、事前に一部で予想されていたPHEVではなく、専用開発の2.4Lクリーンディーゼルエンジンと新開発8速ATです。さらに、機械式4WDシステム「スーパーセレクト4WD-II(SS4-II)」へ車両運動統合制御システム「S-AWC」を組み合わせ、本格的な悪路走破性とオンロードでの安定性・快適性の両立を図っています。
この記事では、正式発表された新型パジェロのエンジン、4WD、ボディサイズ、室内・安全装備を整理し、トヨタ「ランドクルーザー250」との違い、日本での発売時期、価格が未発表の段階で確認しておきたい注意点までわかりやすく解説します。
【結論】新型パジェロはディーゼル×本格4WDで復活
| 項目 | 2026年9月2日の公式発表内容 |
|---|---|
| エンジン | 専用開発2.4Lクリーンディーゼル+シングルVGターボ |
| 最大トルク | 480N・m(仕様により470N・m) |
| トランスミッション | 新開発8速AT(スポーツモード付き) |
| 4WD | スーパーセレクト4WD-II+S-AWC |
| 車体構造 | トライトンのラダーフレームをベースに改良 |
| サスペンション | 前:ダブルウィッシュボーン/後:新開発5リンク式リジッド |
| 乗車定員 | 3列7人乗り |
| 日本導入 | 2026年度中を予定 |
| 日本価格・燃費 | 2026年9月6日時点では未発表 |
現時点の公式発表には、PHEV、前後駆動モーター、外部充電、V2H、AC1500W給電に関する記載はありません。そのため、新型パジェロを「電動クロカン」や「走る蓄電池」として紹介することはできません。
1. パジェロ復活の背景と受け継がれる歴史
パジェロは1982年に初代モデルが登場。本格的な悪路走破性と高い信頼性に、乗用車のような快適性や扱いやすさを組み合わせたクロスカントリー4WDとして発展してきました。
初代から4代目までの累計生産台数は329万台を超え、世界170以上の国と地域で販売。国内では1990年代のRVブームを牽引した代表的なモデルです。
ダカールラリーには1983年から参戦し、7連覇を含む通算12回の総合優勝を達成しました。こうした過酷な環境で培った知見は、パジェロの悪路走破性、操縦安定性、信頼耐久性を象徴する実績となっています。
国内向けモデルは2019年に生産終了し、海外向け仕様も2021年に生産終了。しかし三菱は2024年にピックアップトラック「トライトン」を日本へ再導入し、2026年5月には新型クロスカントリーSUVの車名を「パジェロ」とすることを正式発表しました。そして同年9月2日、全面刷新された新型が世界初披露されています。
・三菱自動車を象徴する新世代フラッグシップ
・歴代の「悪路走破性・信頼性」と「快適性・扱いやすさ」を継承
・新たにフラッグシップらしい「上質さ」を付加
・タイで生産し、日本には2026年度中に投入予定
2. 2.4Lクリーンディーゼルと新開発8速AT
新型パジェロには、専用開発された2.4Lクリーンディーゼルエンジンが搭載されます。ワイドレンジのシングルVG(可変容量)ターボを採用し、最大トルクは480N・m。一部仕様では470N・mと案内されています。
組み合わされるのは、スポーツモード付きの新開発8速オートマチックトランスミッションです。三菱は、発進時から高速域まで力強くレスポンスの良い加速と、滑らかな変速、静粛性の両立を特徴として挙げています。
ただし、最高出力、WLTCモード燃費、燃料タンク容量、排出ガス性能、日本仕様の車両重量はまだ明らかにされていません。維持費や実燃費を判断するには、国内向け主要諸元の発表を待つ必要があります。
3. SS4-IIとS-AWCはどう連携する?
新型パジェロの大きな特徴は、歴代モデルで磨かれてきた機械式4WDシステム「スーパーセレクト4WD-II(SS4-II)」に、車両運動統合制御システム「S-AWC」を組み合わせたことです。
4つの4WDモード
- 2H:後輪駆動
- 4H:フルタイム4WD
- 4HLc:センターデフロック
- 4LLc:ローギヤ+センターデフロック
舗装路では2Hまたは4H、滑りやすい路面や悪路では4HLc、さらに大きな駆動力が必要な急坂や岩場などでは4LLcというように、走行状況に応じて選択できます。実際の切り替え条件や使用上の注意は、国内仕様の取扱説明書に従う必要があります。
S-AWCは「前後モーター四駆」ではない
新型パジェロのS-AWCは、前後の駆動モーターで走るシステムではありません。SS4-IIに加え、フロントブレーキを用いて左右輪間のトルクを制御するAYC、ASTC、ABSなどを統合し、ドライバーの操作や路面状況に応じて駆動力と制動力を最適化します。
さらに、NORMAL/ECO/GRAVEL/SNOW/MUD/SAND/ROCKの7つのドライブモードを用意。舗装路から雪道、砂地、泥濘、岩場まで、それぞれの路面に合った制御を選択できます。
4. ラダーフレームと専用サスペンション
新型パジェロは、トライトンのラダーフレームをベースに改良した高剛性フレームを採用しています。高張力鋼板の採用範囲を広げて軽量化を図る一方、フレーム断面積の拡大などによって、ねじり剛性と曲げ剛性を高めています。
サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン式独立懸架、リヤが新開発の5リンク式リジッドです。タイヤを路面へ追従させる性能と悪路走破性を確保しながら、自然な操舵感とフラットな乗り心地も追求しています。
三菱は開発時に「悪路快適性」を重要な指標として設定しました。単に険しい道を通過できるだけでなく、荒れた路面や長距離移動でも乗員が快適に過ごせることを目指しています。
5. 新型パジェロのボディサイズと悪路性能
| 項目 | 公式発表値 |
|---|---|
| 全長 | 4,920mm |
| 全幅 | 1,925mm |
| 全高 | 1,910mm※ |
| ホイールベース | 2,870mm |
| 最低地上高 | 230mm※ |
| アプローチアングル | 30.4度※ |
| ランプブレークオーバーアングル | 22.6度※ |
| デパーチャーアングル | 25.8度※ |
※20インチタイヤ装着車の公表値。日本仕様ではグレードや装備により異なる可能性があります。
全幅1,925mm、全高1,910mmというサイズは、日本の一般的な乗用車と比べるとかなり大きめです。購入前には、自宅駐車場の幅・奥行き、出入口、周辺道路、利用する立体駐車場の全高・全幅・重量制限を確認しておきたいところです。
6. 3列7人乗りの室内とフラッグシップ装備
新型パジェロは3列7人乗りです。2列目シートには150mmのスライド機構とタンブル機構を採用し、3列目への乗り降りや荷室の使い勝手に配慮しています。
3列目についても、大人が座った際の頭上空間を確保し、つま先を2列目シート下へ入れられるよう足元を工夫。前席から3列目まで快適に過ごせるよう、3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコンも採用されています。
インパネには、2枚の14.3インチディスプレイで構成される「モノリスディスプレイ」を設定。一部仕様は12.3インチです。歴代パジェロの3連メーターを現代的に再現したマルチメーターでは、高度、方位、気温、車体の前後左右の傾き、AYC制御量などを確認できます。
そのほか、ヤマハと共同開発した12スピーカー・デュアルアンプ構成の「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」も採用され、クロスカントリーSUVとしての機能性だけでなく、フラッグシップらしい快適性や上質感が強化されています。
7. 安全・運転支援装備
運転支援には、高速道路同一車線運転支援機能「MI-PILOT」を採用。ACCと車線維持支援機能を統合し、高速道路での車間距離と車線中央の維持を支援します。
予防安全装備として、歩行者・自転車・自動二輪車の検知や交差点アシストに対応した衝突被害軽減ブレーキ、前方衝突予測警報、踏み間違い衝突防止アシストなどを搭載。三菱車として初採用となるSRSセンターエアバッグを含む8つのエアバッグも備えます。
周辺確認を支援する3Dマルチアラウンドモニターには、車体前方や床下付近の路面を確認できる「フロントアンダーフロアビュー」も用意されています。4HLcまたは4LLcを選択すると自動表示でき、狭い道や岩場などで死角を確認する助けになります。
※安全・運転支援機能には作動条件と限界があります。各機能を過信せず、運転者が周囲を確認して安全運転を行う必要があります。
8. ランドクルーザー250との違い
新型パジェロの有力な比較対象となるのが、トヨタ「ランドクルーザー250」です。両車ともラダーフレームと機械式4WDを備える本格クロスカントリーSUVですが、4WD制御や乗り味、装備の方向性には違いがあります。
| 比較項目 | ランドクルーザー250(国内仕様) | 新型パジェロ |
|---|---|---|
| 基本骨格 | GA-Fプラットフォームのラダーフレーム | トライトンをベースに改良したラダーフレーム |
| パワートレイン | 2.8Lディーゼル+8AT/2.7Lガソリン+6AT | 2.4Lクリーンディーゼル+新開発8AT |
| 4WD | トルセンLSD付きセンターデフ式フルタイム4WD。電動リヤデフロックはグレード別設定 | 2H/4H/4HLc/4LLcを選べるSS4-II+S-AWC |
| 制御の特徴 | マルチテレインセレクトなどにより路面に応じて車両制御 | AYC・ASTC・ABSなどをS-AWCで統合。7つのドライブモードを設定 |
| 乗車定員 | 5人または7人(グレードによる) | 3列7人 |
| 価格 | 公式サイトで最新のグレード別価格を確認 | 日本仕様は未発表 |
どちらが向いている?
- ランドクルーザー250が向いている人:ランドクルーザーとしての実績やブランド、国内ですでに確認できる仕様・価格を重視し、用途に合わせてガソリンとディーゼルから選びたい方。
- 新型パジェロが向いている可能性がある人:SS4-IIの駆動モードとS-AWCによる統合制御、7人乗りの上質な室内、悪路走破性と「悪路快適性」の両立に魅力を感じる方。
ただし、新型パジェロの日本仕様は価格、燃費、グレード別装備などが未発表です。現段階で維持費や総合的な買い得感まで断定することはできません。
9. 日本発売時期と価格
新型パジェロはタイで生産され、タイ市場を皮切りに、日本とオーストラリアへ2026年度中に投入される予定です。三菱自動車の国内向けFAQでは、2026年10月1日から予約注文開始予定と案内されています。
一方、2026年9月6日時点では、日本仕様の正式な発売日、メーカー希望小売価格、グレード構成、燃費、納期は発表されていません。
新型パジェロはディーゼル車として発表されているため、PHEVを対象とするCEV補助金の利用を前提に価格を比較することはできません。今後、別の電動パワートレインが追加されるかどうかについても、現時点では公式発表がありません。
10. 購入前に確認したい注意点
- ① 日本仕様の確定内容:海外仕様と日本仕様では、最大トルク、ディスプレイ、タイヤ、装備の標準・オプション設定などが異なる可能性があります。
- ② 車体サイズ:全幅1,925mm・全高1,910mmは、日本の狭い住宅街や駐車場では取り回しに注意が必要なサイズです。
- ③ 燃費と維持費:WLTC燃費と車両重量は未発表です。燃料代だけでなく、自動車税種別割、重量税、タイヤ・ブレーキなどの費用も正式仕様の確認後に試算しましょう。
- ④ 乗り降りと3列目:7人乗りでも、3列目の快適性や荷室容量は使い方によって評価が変わります。日本仕様の実車で乗降性と荷室を確認するのが確実です。
- ⑤ 受注方法と納期:予約注文開始予定は案内されていますが、抽選の有無や納期は確定情報を確認し、販売店へ相談してください。
まとめ:新型パジェロは「電動化」ではなく、ディーゼルと4WD技術を深化
2026年に復活した新型パジェロは、PHEVや前後モーター四駆ではなく、2.4Lクリーンディーゼル、新開発8速AT、SS4-II、S-AWCを組み合わせた本格クロスカントリーSUVです。
トライトンをベースに改良したラダーフレームと専用サスペンションに加え、7つのドライブモード、3列7人乗りの室内、MI-PILOT、3Dマルチアラウンドモニターなどを採用。歴代パジェロが重視してきた悪路走破性と信頼性を受け継ぎながら、長距離移動の快適性とフラッグシップらしい上質さを強化しています。
今後の焦点は、日本仕様の価格、グレード構成、燃費、車両重量、標準装備、正式な発売日です。購入を検討する場合は、予想情報だけで判断せず、三菱自動車の正式発表と販売店からの案内を確認しましょう。




